2018年7月13日金曜日

育成年代の監督が八歳までに教えること。

育成年代の監督が八歳までに教えること。:
 まず八歳以下の選手は高度な戦術の把握が難しい事を理解する必要がある。数学の因数分解を中学年代で教えるのは脳の発育上の問題があるからである。概念や類似置換という話が特に知性を必要とするようだ。興味の問題もある。色々なものに興味が向く分、集中力とはイコール興味の程度に他ならない。興味は自分中心の考え方であり夢中になることは可能だが、周りとの連携は自我が許さないことが多い。
 そして精神の発育を促すことは監督の仕事ではない。日本ではそれも仕事のように捉えられるが、幼少期の育成年代の監督が教えることは技術である。年代により教える技術は詰まっているのだ。
 八歳までに教える技術は次のような練習で達成できる。まず、三人とミニゴール、ボールを用意する。一人がディフェンダー、一人がパサー、一人がストライカーの役で、ボールが途切れる事に交代させる。
 ルールとは次のようなものだ。ディフェンダーはゴールを許してはならない。ストライカーは後ろを向いてはいけない、十秒以内に攻略する。パサーは開始のパスと、セカンドボールをシュート。ストライカーが後ろを向くか、シュートを打つかが一つの区切りだ。他はフットボールのルール通り。ゴール前の攻防を延々と行うと言ったほうがわかりやすいだろう。
 効能は興味の維持、ドリブル、デュエル、動きからシュート、こぼれ球の処理、そして前を向くことだ。特に前を向き続ける癖は重要だ。ディフェンスの圧力下にあると選手は自然と後ろを向いてしまう。これは幼少期から矯正する必要があるし、怒声を出してでも改めさせなければならない。
 この時期に本格的なパスを教える必要はない。教えずともそのままフットサルの試合を行えば、自然とパスが出るようになる。仕方なく後ろを向いてしまう時、その時がパスのタイミングだと自身で気づくはずなのだ。プレイモデルのように自然と習慣づくように誘導するのが重要である。

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