2018年7月17日火曜日

マラドーナの放言は時に正鵠を射る。アフリカは移民のせいで弱体化した。

マラドーナの放言は時に正鵠を射る。アフリカは移民のせいで弱体化した。:
 アフリカの英雄で人格者に転身したドログバは、アフリカ勢がグループリーグで全滅した時「アフリカの危機だ」と言ったが、南米の暴れ馬マラドーナは、ナイジェリアに中指を立てまくったり、ノンスモーキングの場所で葉巻を加えたりしながらも、アフリカの現状を正しく言い放った。
「アフリカが弱体化したのは欧州がアフリカの移民を自国民にしたからだ」
 さすがに、現代的奴隷貿易とまでは言わなかったが、文脈は多いに孕んでいたはずだ。悪童だが流石に一時代の寵児。面倒臭いやつだが憎めないのは、物事を臆面もなく正直に言うからだろう。
 確かに今の欧州、大国はアフリカ移民を戦力化している。ドログバは上辺しか見えていなかったが、アフリカが弱体しているのではない。試しに、アフリカにルーツを持つ欧州の選手がアフリカ各国代表として出場したとしたら、フランスは優勝しているはずがない。ベルギーにも移民は多い。ロシアベスト四の低移民率で順位を着け直すなら、一位はクロアチア、二位はイングランド。そして最下位が移民共和国、フランスである。
 アフリカ系移民はアフリカからしたら裏切り者かもしれない。しかし、経済的な成功という点では、差別なく実力でのし上がることが出来るフットボールは、移民にこそ正にサクセス・ストーリーそのものだろう。フランスのエンゴロ・カンテはゴミ拾い業者の仕事では父親のいない自分の家族を養えないと悟り、フットボールの世界で成功を収めた。同じ気持ちの移民は多いはずだ。
 フランスの黒人はポグハのユニフォームを着る。ラ・マルセイエーズを覚え必死に同化しようとする。応援しているのはポグハではなく、鏡に移した黒い肌の自分かもしれない。
 移民への差別は強くなる傾向にあるという。だから、欧州の移民対策は一世紀早かった政策と、欧州首脳は裏で皮肉を言う。安価な労働力が流れ込み企業にとっては良いが、職を奪われるのは白人だ。イングランドはついに耐えかねて連合脱退、ブリジクトに動いた。
 アフリカ人は今後も郷土の尊厳を失うだろうが、差別の末には欧州で自身の成功を得るかもしれない。清濁併せ呑む今の欧州がロシアで透けて見える。

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