2018年7月19日木曜日

プレイモデルからの逆算。プレイモデルによって練習は設計される。

プレイモデルからの逆算。プレイモデルによって練習は設計される。:
 プレイモデルとは、習慣によってチーム全体に共通の行動理念を植え付けることにある。今、有効かどうかはさておき、ゼロからプレイモデルを構築する事を考える。まず用語の統一をする。ピッチを縦と横に分ける。縦のレーンは5つ。サイドレーン、ハーフレーン、センターレーン。横のフォースは4つ。自陣からファースト・フォース、セカンド・フォース、サード・フォース、フォース・フォース。
 さて、こんな攻め方をしたい。セカンド・フォースから、サード・フォースを省略して、フォース・フォースにパスを出しフィニッシュに至る。中盤を省略した縦に速い戦術である。初期配置は三ー四ー三。構築の仕方は無数にあり、監督の好みで作ることが出来るが、次のような感じで約束事を設ける。
 セカンド・フォース底に守備ラインを構築する。三トップはサード・フォース上を基点としてフィードによりフォース・フォースに入る。フィードは中盤あるいは守備ライン、GKの選手が行い、フォース・フォースの空間に向けて出す。守備時敵がセカンド・フォースに侵入した時点で中盤側面はファースト・フォースに落ち、五バック化する。
 約束事が出来たら、動きを習慣づけるために練習を構築する。仮想的は三バックと四バック、二トップと三トップを想定。ロンドの練習は、プレイモデルの距離が判明しているので、沿った距離とする。ロンドの猿は敵トップに合わせて二と三。守備と中盤の七人ロンド、守備とGKの四人ロンド、五バックとGKの六人ロンド。もちろん、ロンドを構成するメンバーも陣形に即す。攻撃陣とは中盤省略型のため無し。そのかわりに、後向きでロングフィードを受け取りゴールへ向かう練習にする。ロングフィードはGKと守備と中盤中央の五人とする。中盤側面は守備タスクがあるため免除。
 非常にざっくりと書いたが、部活レベルの指導とは随分違うことがわかると思う。 ロンド一つをとっても実用上の距離で行わなければならないし、スプリントの距離も規定でき、中盤側面は五十メートル以上が必要だが、前線の三人はそこまで必要はない。守備、中盤中央が最も短いスプリントが課されるだろう。プレイモデルによって練習は緻密に設計できるのだ。選手獲得においても同様である。

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