2018年7月15日日曜日

上半身の強化に片手懸垂のすすめ。

上半身の強化に片手懸垂のすすめ。:
 現代フットボールでは上半身の強さも考慮されるようになった。といっても、ラガーマン程にはいらない。特別な器具を最小限にしてフットボールプレイヤーに必要な上半身を鍛えることは、何百人といったアカデミーでは効率が良い。
 そこで懸垂のトレーニングを一つ取り入れる。正直この一つだけでも良い。懸垂は胸筋を中心として体幹筋群を鍛える事ができる。過剰に回数を増やせないところも効率が良い。片手懸垂の世界記録保持者でも一分間に精々二十回程度である。一般の人間は一回も出来ないレベルの強度だ。
 片手懸垂のトレーニングを行うには段階が必要だ。最初のレクチャーとして姿勢堅持を学ばせる。体の線がブレると骨を痛める可能性があるからだ。持ち手は順手で、逆手は腕力が足りない場合にのみ行う。その後に、まずは両手懸垂。懸垂といえば、これを差す。次に補助片手懸垂。補助は鉄棒に連携させたゴムを片手で掴む事で両手よりも強度を上げる。最後が片手懸垂だ。
 また、フットボールは体重別の種目ではないので、選手の体重によってウェイトも必要だ。中学年代は五十キロ。高校年代は七十キロ。プロが見えた時点では九十キロに設定する。例えば、高校年代で自身の体重が六十キロであれば、十キロのウェイトをつける。もちろん、体重がウェイトを超えている場合は着ける必要はない。ウェイトを着ける場合は腰ベルトも併用したほうがいいだろう。
 筋力分の食事を適切に取れば、フットボールアカデミーのようなアスリート向けの人間なら、一ヶ月で片手懸垂に到達することは可能だ。その後、五レップ三セットが可能な程度に鍛える。それ以上はフットボールプレイヤーには求められてはいない。過剰な筋肉の増加は可動と俊敏性を損なう。また、ウェイトを着けたトレーニングは無理をすると骨に負担がかかる、疲れが残っているのなら補助片手懸垂に戻しても良い。
 取り入れる前には、ボクシングトレーナーを呼び、ミット打ちを組み込んでいたが、こちらのほうが効果的である。
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